車の定期点検は一定間隔ごとに行う車のチェックや整備で、法律上ドライバーに義務付けられているものです。道路運送車両法の第47条がそれで、日常のメンテナンスに加えて、国に認証されているディーラー、整備工場で点検整備を受ける必要があります。点検の目的は不具合が発生する問題がないか、安全に運転できる性能や状態にあるかなどの確認です。
ディーラーや整備工場でなくてはいけない理由は、それだけ専門的に車両の状態を確認したり、評価できる人に見てもらう必要があることです。
国土交通省が項目を設けており、技術を持つ人が項目を1つ1つ確認することになるので、とても重要なことだといえるでしょう。勿論、安全のお墨付きが得られるわけですから、安心して車に乗ることが可能となります。似たようなものに車検がありますが、実は別物でどちらも重要です。
車検は保安の基準を満たしているかどうか、その確認が主な目的となっています。項目の基準がクリアすれば車検は通るので、項目以外の部分に不具合があってもスルーされる恐れがあります。定期点検は、車検がカバーする部分以外も確認したり問題がないかチェックすることで、未然に車両のトラブルや交通事故を防止することに繋がります。12ヶ月ごとの整備は仮に受けなくても罰則はないですが、24ヶ月ごとには受けることが不可欠です。
大抵は車検と一緒に行われますから、車を一度預けるだけで済みますし、ドライバーは特に手間なく済ませられます。チェック項目は56と数が多く広範囲に及びますが、そのおかげで車両の消耗具合が分かりますし、損傷や破損がないかも確認できます。問題がないことが分かれば安心ですし、安心して乗れる車両という保証のお墨付きが得られるので、突然の故障などの不安がなくなります。
定期点検を受けるとそれを証明するシール状のステッカーが発行されるので、車に貼ることでそれが証明証代わりになります。つまり、問題のない車だと対外的にも証明できるので、堂々と公道を走ることが可能になるわけです。法律上は罰則規定がないものの、交通事故を起こして責任が追及される場合に、ペナルティが重くなる可能性があるので注意です。
逆に、しっかりとメンテナンスをして問題がないと証明すれば、必要な時にメーカーの保証を受けられたり、車の査定評価が下がらないといった恩恵があります。定期的なチェックやメンテナンス以外にも、ドライバーが日常において車に異常がないか確認したり基本的な動作のチェックを行えば、安心感が更に高まることになるでしょう。