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スパークプラグを交換してみましょう

 エンジンの性能維持には、よい混合ガス・よい圧縮・よい点火が不可欠と言われています。新車時にはすべて性能が設計通りに働いていますが、次第に性能は低下していきます。スパークプラグは火花を散らして圧縮混合ガスを燃やす装置ですから、「よい点火」をつかさどっています。普通のスパークプラグの正常な機能を維持している期間は、1.5万キロ〜3万キロと言われています。プラグは緩やかに性能が低下していくため、劣化を体感しにくいパーツですが、やはり1.5〜3万キロ走行程度を目安に交換したい部品です。
 このページでは、簡単に交換方法を説明します。必要なものは、新しいプラグ、ソケットレンチ(エンジンカバーを外すため)、プラグレンチ(磁石でプラグが落ちないようにしているものがおすすめです)程度です。
※DIYに自信のない方は、定期的にディーラーでの点検、交換をおすすめします。DIYは自己責任で行なわなければなりません。

 トヨタファンカーゴで簡単に交換方法を説明いたします。

トヨタ ファンカーゴの例

エンジンカバー
プラグはエンジン上部に付いています。まずはボンネットを開け、エンジンカバーを取り外します(エンジンが熱い時はやけどしますので、冷えてからにしてください)。ファンカーゴですと、写真の4つのボルトを10mmのレンチで外します。
プラグケーブル
カバーを取り外すと、プラグケーブルがエンジンに刺さっているのが見えます。ファンカーゴの場合、4気筒ですので、4本です。それぞれ1本の10mmボルトで留まっているのでこれを外します。
プラグケーブルの外し方
プラグケーブルを外すときは、このように本体を持ち上げ、引っこ抜きます。ケーブルが切れてしまうので、ケーブルを引っ張ってはいけません。
プラグケーブルを外したところ
4本抜けました。
プラグホール
穴の奥におはスパークプラグがあります。ここで必要になるのがプラグレンチです。ファンカーゴの場合、16mmプラグレンチです。
スパークプラグ取り外しプラグレンチを奥のプラグにはめ込み、緩めます。プラグはきつく閉まっているので、緩めるのにかなり力が必要です。反時計回りに回すと緩まります。写真では片手ですが、実際は両手で回します。
スパークプラグを取り外したところ
一旦緩まると、あとは指で回せるくらいになります。そのままレンチごと引き抜きます。
非常に劣化したプラグ外したプラグ。これはかなり劣化し過ぎの状態です。焼け方は、俗に言うキツネ色なのでよいです。芯の円柱のエッジが丸まっているばかりでなく、まん丸になり、斜めに背が低くなっています。即交換の状態です。通常は円柱の形で、かどが丸まっている場合でも要交換です。こんなに丸くなっても普通に走ってしまうのですから、現代の車はすごいですね。でも、これは悪い例です。 デンソーイリジウムタフ
今回はデンソーの長寿命の高性能プラグ、「イリジウムタフ」にします。5〜10万キロという長寿命なので、高性能で、一旦交換したら、しばらくプラグの交換のことなど忘れていたい という方にはおすすめです。値段は高く、通販で1000円/1本です。(ちなみにイリジウムプラグでも、「イリジウムパワー」の方は、やはり寿命は2〜3万キロです)
イリジウムと白金プラグイリジウム+プラチナが使われています。着火性能が上がり、燃費がちょびっと良くなるとメーカーやトヨタが宣伝しています。それよりも、10万キロ無交換で高性能なのがうれしいですね。どうせ替えるなら、イリジウムタフがおすすめです。 イリジウムプラグと通常のプラグ電極はイリジウムプラグの場合、ものすごく細いですね。普通のスパークプラグが円柱状なのに対し、イリジウムプラグは針のようです。このくらい劣化したスパークプラグをつけていた場合には、新品に交換しただけで体感できるほどエンジンがスムーズになります。(この位劣化させてはいけません。これは悪い例です) プラグレンチにプラグをセット
新しいスパークプラグををプラグレンチにセットし、プラグホールに差し込みます。
プラグの取り付け締めるのは時計回りです。ねじ込むときに重要なのは無理に回さず、指の力だけで軽くまわしていきます。このとき、プラグのネジ穴を、絶対になめてはいけません。きちんとネジ穴にプラグがスルスルと回るように回していきます。 プラグの増し締め
軽く回していくと、スパークプラグの地金が底に当ります。ここからは力を入れて、更に半回転回し、新しいスパークプラグの地金(ガスケット)を潰します。回しすぎると、ネジ穴をなめてしまい、ネジ穴がバカになってしまいます。かといって緩過ぎると、エンジンの圧縮工程で圧縮漏れが起きてしまいます。地金(ガスケット)が底に当ってから半回転と覚えておきましょう。
※ちなみに、プラグを点検し、再使用する場合には、地金は既に潰れていますので、1/12回転(時計で言うと5分)しか回してはいけません。
組み付け
4本付けたら、後は逆の工程で組みなおしていきます。ボルトの締め忘れなどないようにチェックして終了です。

 プラグは、なにもDIYでなくてもディーラーで点検・交換していますから、前回交換から2万キロ程度走行していたら、点検・交換してもらうと良いでしょう。
 仮に長寿命タイプに交換すれば、寿命はグッと長くなります。しばらく(デンソー・イリジウムタフで10万キロ)は交換が必要なくなるので安心ですね。仮に普通のスパークプラグに交換したとしても、1度交換すれば1.5万〜3万キロは持ちますから、気持ちいい走りのためにも、定期的に点検・交換したいパーツです。
 自分で自己責任の上で交換する際のポイントは、プラグケーブルを外す際に、キャップの根元を持って取り外し、ケーブル自体を引っ張ることはしないこと、プラグ装着の際に、最初は無理に回さず指でスルスルとスムーズに回し、絶対にねじ山をなめてはいけないこと、です。


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